江戸東京博物館(北京故宮 書の名宝展)に行く

今日は江戸東京博物館に行って来ました。

お目当ては、日本初公開となる、王羲之「蘭亭序」(八柱第三本〈神龍半印本〉)でございます


画像



実は2,3日前に、実家のママンからメールがあり、「18きっぷが10日までだから、なんとしてでも東京に行きたい。だから会えればうれしいんだけどー」とのこと。「急に言われても仕事があるしなぁ~」(実はママンにはまだ病気のことを打ち明けていないのもあって)とごまかしていたら、なんだか仕事も片づいてきて、水曜日はオフにすることができそうな雰囲気になってきまして。

それで、一緒に「蘭亭序」を見に行こうということになりました。
そもそもママンはかなりの書の腕前(師範の手前くらいの段位を持ってます)。その影響をかなり私は受けておりまして。
私、左利きなんですけど、ママンは右利きに直したかったらしく、小学校にあがるときくらいから筆を握らされ、右利き矯正計画が実行されたわけなんですが、結局、普段は左、書道のときだけ右を使うというなんとも残念な結果に終わってしまいましてね(笑)。
でも、幼い頃から、地域の書道の団体(年齢層がとても高い)と一緒に行動して、上野なんかで展示されていたアマチュアの書道展なんかをしょっちゅう見に行けたことはよかったことかなぁと思っています。まぁだから、趣味がババくさくなってしまったというのも事実なんですが(笑)。



今日は、久しぶりにママンに会いました。
いつ以来かしら? もしかしたらお正月以来かもしれないなぁ。お盆も帰らなかったので。

お昼頃に東京駅で待ち合わせをして、オアゾでランチをして、それで、秋葉原経由両国に向かいました。
特急しおさいに乗ってきた彼女と会うのに、わざわざ東京まで呼び出さなくてもよかったことに後から気がついた(笑)。まぁ、どうせ18きっぷだからいいでしょー。オアゾでランチもそう悪くはないはずだし(←自己弁護)。でも「軽くでいい」とママンがいうので、食べたのが担々麺とあんかけかた焼きそば。ちょっと地味だったかしらね(笑)。

秋葉原の駅も、ましてや両国なんて(ママンはお相撲にまったく興味がない)「初めてだわー」とちょっと興奮しているのをみて、「いやー、親孝行してるじゃーん」と内心でちょっと満足したりして。

それで博物館へ。

いざ入ってみたら、
ものすごい人! 人の山!!

今日は平日ですよー?
そんなの関係ないってことですねぇ。
でも年齢層を見て納得(笑)。
じゃあ今週末なんてどうなっちゃうの?と想像するだけで恐いものがあります。
いやー、大盛況ですね。蘭亭。そんなに蘭亭って人気があったのか?と思いましたけど。


とはいえ、わたくしめも、蘭亭には思い入れがございます。
「書は蘭亭に始まり、蘭亭に終わる」という言葉を信じて、中学生の頃から真面目に臨書しておりましたよー(笑)。
下書きのくせに、そして本物じゃないくせに(王羲之の書いた本物は太宗皇帝のお墓の中だから)、「最強の書だ」って本気で思っておりました。
(※ちなみに八柱第三本は馮承素の臨摸といわれています。今回の展示のほかにももっといろんな人のバージョンがあるんです)


人の山に圧倒されたのか、ママンは順路なんか無視して、空いているところから見ようとします。
私は年代順に見たかったので、真面目にはじめから順番に見ようとしておりましたが。そのうちに一人で見ていることに不安を感じたのか、ママンが中盤に展示してあるメインの蘭亭を見ようと私を誘います。

彼女に逆らってもしかたないので、いざ近くに行ってみると、行列ができているじゃありませんか!!!

警備の人が「並ばなくても後ろから見られます」との声に反応して、もちろんママンは列には並びません(笑)。
それで後ろからのぞき込もうとするのですが、まったく見えない(笑)。
それで並んでいた人の列がとぎれた瞬間を見計らって、ママンは、体を思いっきり前に曲げて、前の列に体を押し込んで見ようとしました。おばちゃんパワー炸裂ですよ。
となりにいた私は唖然……。
もちろん警備の人に怒られておりました。

ちょっとー、母上。一緒にいる人間が恥ずかしいんですけどー
当のご本人はまったくおかまいなしの様子で。「だって見えないんだもーん」と。
……まったくこの人は、アウト・オブ・コントロールですなぁ


それで、念願だった蘭亭を見た私の感想はといいますと、


「あら、小さいのね」


これに尽きます(笑)。
もっと大きいものだと勝手に思い込んでおりました。
お手本の字は拡大されて印刷されていたんですねぇ。でも、そんな原寸サイズのことなんて意識しないですからねぇ。もっと大きいサイズで臨書してましたし。ダメですね、それじゃあ、書聖には近づけませんね(笑)。

あとは、ほかには欧陽詢や顔真卿、黄庭堅、蘇軾などなど……もうすっごいメンバー揃ってました。
本物をこうして実際に見ることができて、ほんとうによかった。
時代の主流や流行、変遷を見て取ることができたし。
まっ、昔の人の書いた字を、あんな大人数の人たち(しかも日本人)が喜んでみているっていうのもなんだか考えてみればちょっとおかしな気もしますが。それだけ日本人って真面目で、勤勉で、かつ貪欲でもあるって思いましたねぇ。

あと笑えたのは、ママンが「私は米ふつ(べいふつ)が好きなのー」と言っていたので、展示作品リストを見たところ、「米ふつもあるらしいよ」と私が言いましたら、「えっ? ホント? どこどこ?」ということになり。
「べいふつ、べいふつー」と二人で探しまして。
そしてじっさいに米ふつの作品を見たら、ママンがひと言、
「これは私がイメージする米ふつじゃない!と。

そんなこと言われましても~(笑)。まっ、最晩年の作品(手紙)って書いてありましたからね、ちょっと違うのかもしれないですねぇ。それにしても、ほんとにうちの母ってどうなんでしょうね(笑)。

あと私が個人的に興味をもったのは、
明の時代の趙宦光「篆書李白楽府句軸」と清の時代の永【王星】(成親王)「楷書方輿写勝軸」ですかね。
顔真卿が大好きと今まで言ってきたはずなのに、まじめな書体に感動している自分もいたりしまして(笑)。
特に趙宦光は「草篆の祖」と言われる方らしく、なんだか感動しちゃいました。美しかったですよ。私は篆書はまったく不得意なので(左利きの人間が右手に筆もって、あんなほとんど絵のような文字を書けというほうが無理な話ですよ(笑))、よけいに感動したのかも。

それで、ひととおり最後まで見た我々は、やはり順番に見ることの大事さを再確認いたしまして、またスタートに戻って今度はじっくりと見なおしました。蘭亭にも今度はちゃんと並びまして、近くで拝んで参りました。でもほんとちらっとしか見られなかったなぁ~という印象です。
あと二人で祝允明「草書牡丹賦巻」にホレボレ。
いやー、美しかった


で、常設展のチケットも買っていたので、常設展もゆっくり見ました。
ママンが喜んでくれていて、よかったです。
ママンったら、体験用に展示してある駕籠とかにも入っていた。あと江戸の火事のときの纏(まとい)なんかも持ち上げていたなぁ。。。

帰りは錦糸町でとんかつをほおばりました。電車までの時間がなかったので、最後なんてものすごいスピードでがっついてました(笑)。女二人、しかも親子、いやー恥ずかしいですねぇ(笑)。
そして駅までダッシュでした。


で、けっきょく、リウマチのことはまったく触れずに。
いやー、なんか言い出しにくくって。。。
微妙な娘心があるんですよ。
いずれゆっくり書けたら書きます。

だから病気持ちだっていうことをばれないように、普通のふりして歩いていたり、走ったりしたので、今日は久しぶりに膝に痛みがあります。痛いです。。。早く寝るのが一番ですね。
痛いから、このあいだステロイド1㎎減ったばっかりですが、今日は先月並に飲んじゃいました








この記事へのコメント

この記事へのトラックバック